令和7年度介護福祉士養成施設の入学者数 外国人留学者数が過半数を超える
2025.10.14 日本介護福祉士養成施設協会は令和7年4月入学生の定員充足状況等に関する調査結果を公表しました。1_養成校入学者・留学生数推移(令和3~令和7)

外国人留学生の主な出身国
※令和7年度:ネパール1,899人、ミャンマー747人、ベトナム490人、中国239人、フィリピン192人、インドネシア170人、
スリランカ127人、上位100人以上を記載
入学者数は一時減少後、回復傾向
- 令和3年度から5年度にかけて入学者数は減少(7,183人 → 6,197人)しかし、6年度以降は回復し、7年度には7,356人と5年間で最多になってます。背景にはコロナ禍による影響が落ち着き、留学生の受け入れが再開されたことが大きいと考えられます。
外国人留学生の存在感が急上昇
- 外国人留学生数は、令和5年度までは2,000人前後でしたが、
- 6年度:3,054人
- 7年度:4,074人
- 7年度は入学者全体の55%以上が外国人留学生という計算になります(7,356人中4,074人)。
以上を鑑みれば介護福祉士養成の現場は、外国人留学生に大きく支えられているといえるでしょう。
出身国の変化:ネパールとミャンマーが急増
- 令和3年度はベトナムが最多(750人)だったが、
- 令和7年度はネパール(1,899人)とミャンマー(747人)が大きく増加。
国際情勢や送り出し機関の動きが影響している可能性が
新卒者等・離職者の減少
- 新卒者等は年々減少(4,288人 → 2,933人)。
- 離職者訓練受入数も減少傾向(706人 → 349人)。
国内の若年層や再就職希望者の介護分野への進学が減っている状況といえます。
日本の介護人材育成は、外国人留学生の存在がますます重要になっている状況です。
今後は、教育体制の強化や多文化共生の支援がますます求められそうです。
